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何を手にいれた? じゃなくて。

どれだけ笑って、どれだけ泣いたか。立ち止まって考える。

【犯人探しから自分探しへ。知りすぎることの残酷さ。オイディプス王】

 

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先週ですが、屋上の音楽会の番外編!
って事でafuを飛び出して、オイディプス王の観劇会でした(^_^)

今回は増えに増えて7人!!
前回2人やったけど(笑)
増員できて嬉しい✨

毎回、毎回本当に素晴らしい劇です。

オイディプス王とは紀元前427年前に書かれた戯曲。約2500年間に書かれた劇が、未だに演じられてるって凄いなぁと。

現代でも、センセーショナルなテーマを扱ってるからだと思います。

父殺し、
子殺し、
近親相姦。

突き詰めるところ、自分とは何か?と自己探求を深める物語ですが、自らの出生を知れば知る程に悲劇は加速していきます。

【簡単なあらすじ】

人々に謎かけをして、答えられなかったら食べる化け物を自分の知恵により倒し、テーバイの王となったオイディプス。

(ちなみに、朝は4本足、昼は2本足、夜は3本足の生き物はなんだ?という問題。答えは人間。そしてオイディプス王のオチの部分への伏線ともとれる)

国が貧しさや疫病に苛まれて、人々は王様であるオイディプス王へ、この事態をどうにかして欲しいと懇願するところから話は始まる。

この事態を集約させる為に、神様のお告げを聞きに行った者が、テーバイに帰ってくる。

神様のお告げとは、
以前、国を治めていた王様殺しの犯人を探して、この地から追放せよとのこと。

オイディプス王による、運命の犯人探しが始まる。

(あらすじここまで)

オイディプス王や、その周りの人達が神様のお告げ(神託)に振り回される訳なんです。

神託を拒んだ選択をすることが、全て裏目に出て、神託通りの結果となる事がこの戯曲の面白いところ。

伏線回収が凄まじい。

一番お気に入りのシーンは、
盲目の占い師とオイディプス王との対話です。

「全てがわかるという事がどれ程、私もあなたも不幸にすることか、私をうちに帰してください」

占い師は冒頭にオイディプス王へ伝える訳なのですが、この言葉がオイディプス王の全ての物語を説明しているといってもいいくらい重要なのです。

盲目のお前に何がわかる!と強い語気で攻め立てるオイディプス王なのですが、

目が見えていても、何も見通せなかったオイディプス王と、
盲目でありながら、全て見通した占い師の対比は、壮絶なラストシーンへの布石ですね。

犯人を探していく事が、自らの出生を事実を暴いて行く事になるんです。

物語として、面白い構成です。
2500年の時を得ても、物語は朽ちる事なく伝わるのは私達の普遍的な要求とそれに対しての警告なのだと思います。

自分を知りたいと言う願望と、過ぎたるは及ばざるがことしと。