ハッピーエンドな旅の途中で。

生きてる事は旅すること。旅とは移動の有無ではなく、生きるスタンスそのもの。

【仏教】空観→中観←仮観②

仮観(けがん)。

 

前回で、空観についてお伝えしました。

 

空観→中観←仮観① 宗教のヤバさを考える - 我れながら、Acting Outな日々

 

 

 

全ては実体の無い、幻みたいなもんじゃね?

って考えるの空観だと思って、頂ければいいと思います。

 

それに対して、仮観というのは、

 

全ての物が存在しているのは、(仮の)役割があるから。 という、考え方です。

 

 

例えますね。

また、森に登場してもらいます。

 

空観では、木を分子や粒子レベルまでいったら、 もはや木かどうかさえ怪しくなってくるとお伝えしましたが、 木には大切な役割がありますね。

 

光合成して酸素を作ってくれたり、

私達人間が生活において、 木材として様々な用途に使われてますし、

動物の巣になったり、山の地盤を固めたりと、すごい活躍っぷりですね。

人間と木。

自然と木。

動物と木。

 

その関係性の中に確実に木は存在している。

と、考えるのが仮観です。

 

仮観の捉え方では、煩悩は幻ではありません。

 

苦しみの原因とされる、煩悩の存在でさえ、やはり役割はある訳です。

 

食欲がなければ、まぁ死を近づけるでしょうし、

性欲がなければ、根絶やしになります。

 

 

しかし、仮観を過大解釈すれば、 財産はより多く持った方がいいし、

力は強ければ強い程よく、

土地は広ければ広い程いい、 と、侵略戦争や犯罪とかも有りっちゃ有りの捉え方なんですね。

 

仮観ヤベーって感じでしょ?笑

 

ほんなら、空観も仮観もどっちがええのん?

ってなりませんか? 両方の考え方、捉え方の いいことも悪いこともお伝えしてきました。

 

次回は中観を伝えます^_^

 

空の論理「中観」―仏教の思想〈3〉 (角川文庫―角川文庫ソフィア)

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空と中観 (シリーズ大乗仏教)

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