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何を手にいれた? じゃなくて。

どれだけ笑って、どれだけ泣いたか。立ち止まって考える。

映画 ぐるりのこと

今日は映画ソムリエとして映画を思い出して感想を書きます。

 

リリーフランキー木村多江主演の2008年の映画です。

 

橋口監督が前作「ハッシュ」の公開後鬱になり、その闘病後の作品。

 

ハッシュもすごく好きな邦画です。

 

日本画家になる夢破れ、適当な仕事しているリリーフランキー演じるさえない男と、子供欲しさにセックスする日をカレンダーに書き込む程、真面目な木村多江が夫婦になっていくまでを描いた映画です。

 

家族ではなく、夫婦にです。

 

ここポイント。

 

こう表現すると、 はいはい、紆余曲折いろいろあって、ラストで結婚おめでとうオチね!はい、お疲れー!

 

って感じですが、

 

二人は映画開始10分くらいで結婚します。

 

上映時間内の140分、本作の設定の期間として10年かけてやっと夫婦になっていくまでの物語なのです。

 

リリーフランキーのくだけた感じと木村多江のおっとりした会話がユーモラス、コミカルに生々しく描かれて面白いです。

 

映画の特徴としては夫が本気の仕事として法定画家という仕事に就くのですが、法廷のシーンが二人のコミカルさとは対象的に描かれています。

 

有名な事件の裁判が多いので時間の流れがわかりやすく、見応えあります。

 

幼女誘拐事件、地下鉄サリン事件など。

 

そして、前半と後半では あれ、ここから監督変わった? というくらい雰囲気が変わります。

 

前半のユーモラスな雰囲気ではなく、 あれ?たけし映画? と、錯覚するくらいの静寂や風景、つまり内面の描写シーンが多くなります。

 

妻が普通には話せなくなるので、仕方ないでしょう。

 

監督の闘病経験があったからできた撮影なのだと思います。

 

個人的な感想を相田みつを風に表現します。

 

正しい結婚なんてないんだなぁ

その正しさが二人にとっての結婚を苦しいものにしているから。

 

みんなから好かれることより、本当に好きな人に好きっていってもらう為に結婚するんだなぁ。 二人のペースでゆっくり夫婦になればいいんだなぁ。